初めてご覧になられる方へ-ナノの目指すもの

■ 発起人・谷口真知子さんの事

ナノとはmmよりも小さな単位の事です。
ナノの発起人である谷口真知子さんは、3年前にこの任意団体「NANO」を立ち上げました。

 

1996年・4月、谷口さんには人生の転機となる大きな出来事がありました。最愛の息子正幸さんが、社会人として旅立った歓迎会の夜、川に落ちて救命病院に運ばれたのです。


生と死の間を何日もさまよう正幸さんを家族は付っきりで看守りました。その甲斐あって、正幸さんの身体は回復する事が出来ました。でも・・・正幸さんには高次脳機能障害という、記憶の障害が残り、社会復帰は無理だとお医者様に断言されてしまったのです。

 

それから谷口さんの生活は一変しました。色んな場所で、色んな場面で、この高次脳機能障害が、身体的な障害のある人に比べて、全然認知されていない事により、この病気と向き合っていく上で、問題が山積みであることを痛感したのです。

 

でも谷口さんは負けませんでした。「暗くなっていても何も始まらない!」

 

ダンスのインストラクターである谷口さんは、ダンスを通して健常者と障がい者が一体となって楽しむ事の出来る「人の輪作り」を目指してきました。


ナノとは、そんな谷口さんが,一人、一人の力は小さいけど、みんなで集まればきっと大きな単位になれると信じてつけた名前なのです。 

■ だからナノは目指します!

1 予防活動(事件、事故に遭わない、病気の予防)
2 損傷を受けたときのすみやかな救急医療
3 障害が残っても、豊かな質の高い生活を

 

1,2に関しては、ナノの具体的に目指すものと言うよりも、ナノの願いという気持ちの方が強いかもしれません。なので、現時点のナノの活動で、力を入れていきたい事は具体的には、3の、障害が残っても、豊かな質の高い生活をという事になります。障がいが残った人やその家族には、家と仕事場、または家と病院しか人生を生きる場所がないのはあまりにも寂しすぎます。

 

また少子化が進んでいる現在、家族間だけのつながりでは突発的な不幸に直面したときに、心も身体も対応しきれない状況に陥る人が増える事も予測できます。

 

ナノはそんな人達が少しでも豊かな人生を生きるための場所作り、人の輪作りにグローバルな意味で貢献していきたいと考えています。

 

現在はナノの発起人である谷口真知子の指導によるよさこいソーランなどのダンス活動を中心に、地域のイベントなどに参加したり、絵手紙やアロマテラピー講座などの各種講座を開いたりしています。